新築一戸建て・玄関づくりの基本ポイント【広さ・収納力・明るさ】
玄関は家の顔であり、毎日通る場所になります。
その入口・出口が使いにくいと、生活が不便になって大きなストレスになることも。
まずは新築一戸建ての玄関づくりで大切な3つのポイントをチェックしましょう。
①玄関の広さ
玄関はある程度の広さがあった方が、様々な作業がやりやすいです。
大きくふくれた買い物袋や、買ってきた家具を入れる時、狭い玄関ホールだと必ず苦労します。
玄関は大きく分けて、土間部分とホール部分に分かれます。
例えば、室内で犬などペットを買っているお宅は、土間部分を広くして、そこでペットの身支度など、世話ができるようにしている場合も多いです。
玄関ホールも、リビングなど「次の間」への連絡通路ですので、スムーズな動線が描けるよう考えるべきでしょう。
あまりにも動線長すぎても問題ですし、玄関ホールからすぐにリビングですと、プレイバシーが守れない場合もあります。
②玄関の収納力
玄関には、様々なものがあります。
靴はもちろん、傘や傘置き、時計、マスクケース、消毒液など日常使いの用具はもちろん、ガーデニンググッズや車の洗車グッズなど、主に玄関の外で使うものを収納しておきたい場合もあります。
三輪車やストライダー、アウトドア用品など、外に持ち出したり、車に出し入れして使うものが多い場合は、玄関収納や玄関直結の納戸を併設しておくのも良いでしょう。
③玄関の明るさ
「玄関は明るい方が前向きに1日を過ごせる!」とよく言われますが、そんなことはありません。
嫌なことがある日、体調が優れない日などは、玄関が明るかろうが暗かろうがバッド・デイです。
南側に玄関を設置すれば当然明るいですが、真夏などは非常に暑くなります。
逆に北側に設置すれば、暗く、少々寒いですが、その代わり、南側に大きな窓やリビング、庭などを設置しやすくなります。
我が家は、北玄関ですが、特に困るようなことはありません。
確かにあまり陽が入らず暗いですが、そのために気持ちが沈むようなことはありませんし、何ら不便はありません。
玄関の向きは、敷地や道路の状況によっても変わりますが、あまり「明るさ」を気にすることはないでしょう。
必須オプション「玄関収納」は子育て世代の常識
新築一戸建てを建てようと考えている子育て世代は多いでしょう。
まだ子どもが小さいうちは、物も増え続けます。
そんな子育て世代の家づくりで常識になっているのが「玄関収納」の設置でしょう。
玄関ホールから直結する、小さめの収納スペース。
作り付けの棚があったり、大型の靴箱があったり、三輪車や自転車などを置いておけたりと機能性は抜群。
玄関収納からリビングに直結することで、お客様用と家族用の入り口を分けるなど、生活動線の作り方にも影響してきます。
ビルトインガレージとの連結は家事動線・生活動線をコンパクトにできる
もう一つ注目のオプションが「ビルトインガレージ」です。
建物に隣接したガレージと玄関やリビング・キッチンなどを直結していて、車から降りたらそのまま家の中に入れたり、荷物をキッチンに直接移動させたりできるメリットがあります。
雨に濡れることなく乗り降りができますし、ガレージ自体を半屋外の物置として使用することも可能です。
以下の記事でビルドインガレージのある間取り実例をまとめていますので、ぜひ御覧ください。
玄関アプローチは機能性や将来性もよく考えて
新築一戸建てを建てるんだ!と気合を入れて、玄関アプローチを豪華に飾ろうと考えている方は一度立ち止まってみてください。
おしゃれな玄関アプローチは、それだけで豪華に見えますが、落とし穴も多いです。
- アプローチを長くしすぎて、駐車場から玄関までが遠くなってしまった。
- 植栽を植えすぎて、手入れが大変。
- 壁や飾りで死角が出来すぎて、防犯上不安
- 外見重視で選んだタイルが雨に濡れるとすべって危険
などなど、見た目と機能性を両立させるのはなかなか難しいことです。
玄関アプローチを考える時は、スムーズな動線になっているか、危険な段差などはないか、幅や利便性はどうかなど、あらゆる角度から検証をして、決して「デザインや見た目命」にならないように気をつけましょう。
将来的にメンテナンスをすることも考えて、植栽やタイルの素材選びも行う必要があります。