20代で早く家を買う気なら、考えなければならない3つの重要ポイント
晩婚化が進んだ現代日本では、当然、家を買う年齢も遅くなりがちである。
そのピークは30代から40代。20代で家を買うというのは、早い事例と言えるだろう。
20代に限らず、「早く家を買う」時に必ずじっくりと考えておくべき3つのポイントがある。
それは
ポイント
- 早く家を建てたい熱い気持ちがあるか、強い理由があるか
- 家を買うための十分なお金を用意できるか
- 今すぐ家を買っても問題ない将来設計がうっすらと見えているか
では、詳しく見ていこう。
①早く家を建てたい熱い気持ち、もしくは買わねばならぬ理由があるか。
家づくりはある意味勢いである。どんな家を買うか、どんな家にするか。決めること、考えることは山ほどあり、その先には「莫大なローンを背負う」という大きすぎるプレッシャーがある。
家は一生に一度の大きな買い物というが、それを決断し、実行するためには「家が欲しいという熱く、強い気持ち」が必要である。
例えば「マイホームを買って、家族で暮らすのが夢だった」という人もいるだろう。母子家庭で、自分を苦労して育ててくれたお母さんに、二世帯住宅を建てて親孝行したいという若者もいるかもしれない。
そういう「早く家が欲しい、自分の持ち家を建てたい」という熱い気持ちが、今のあなたにあるかどうかだ。
「家を建てた方が幸せに暮らせる、今こそ家を建てるべき理由がある」という場合も考えられる。
例えば、早く結婚していれば、20代ですでに子どもが大きくなっていることもあるだろう。子どもが小学生に入学するタイミングで家を買い、定住先を決めるというのはよくある「家を建てる理由」である。
また、男の子の兄弟など「とにかくやかましいコントロール不能な怪獣」がいる場合、賃貸住宅では「壊される、うるさいと苦情を言われる」といったリスクがあるので、早々に持ち家に引っ越したいと考える家族も多い。
また、急激に家を買いたいという気持ちが盛り上がる場合がある。それは「よい物件を見つけちゃった時」である。
何となく「ああ、家が欲しいなー」と思っている時に、ネットや通勤途中に「掘り出し物の良物件」である土地や分譲住宅などを見つけてしまうと、ついつい「ああ、あれ欲しい、絶対欲しい」という気持ちが高まってしまうことがある。
土地や分譲住宅、中古住宅は基本的に一点ものなので、それを逃してしまうと、もう二度と手に入らない可能性が高い。
「今、買わないと後悔するかも」このあせりが強い購買意欲を生み、「家を買うという大決断」に踏み切る勇気を与えてくれるのである。
②家を買うためのお金があるか。貯金、自己資金、援助、無理のない住宅ローン。
家を買うためには、大金が必要である。
20代で早く家を買う場合に一番ネックとなるのが、住宅購入資金の問題だろう。
給料の上がらない今の時代、20代で結婚し、子育てもしながら十分な貯蓄もあるという人は、サッカー元日本代表・長谷部誠クラスの心が整った真面目人間だと言える。
家を購入する際は、当然、住宅ローンを組む。
「返済者に優しすぎる借金」である住宅ローンは、金利も安く、借りて損はない借金ではあるが、その額がなるべく少ない方が、返済が楽であることは間違いない。
そのためには頭金=自己資金をどれだけ多く用意できるかも大きなポイントだ。
貯金、親からの援助、宝くじの当選金額、万馬券など、自己資金に当てられるお金は多々ある。
家の購入資金だけではなく、引っ越しや家財道具などにもお金はかかるので、使える予算がたくさんあるに越したことはない。
自己資金がなくても、借りられる住宅ローンの額が少なくても、家は買える。
一戸建て住宅にもピンからキリまであり、1000万円台、それ以下で買える家もない訳ではない。
住宅会社もそういった「低価格の家」のニーズがあることはわかっているので商品には加えているが、当然「安い分だけ、品質は低い」ことを理解しなければならない。
4000万円の家と1000万円の家が、当然同じ訳がない。ただ、高い家だったらか「住んでみて感じた満足度」が高いかといえば、必ずしもそうとは限らないだろう。
予算ぎりぎりで買った安価な家でも、自分たちのこだわりやライフスタイルに合致し、何より家族が幸せに暮らせているのであれば、それは「よい買い物だった」と断言できるはずだ。
まとめ/リスクのない家づくりはない。デメリットばかり考えるな
一生に一度の大きな買い物「住宅購入」を、まだ社会人経験も少なく、貯蓄もそれほどなく、もうちょっと遊びたいと思っている20代のうちに購入するのは、非常に勇気のいる決断だ。
当然、大金が動くことなので、様々なリスクはある。
だが、しかし、20代で買おうが、80代で買おうが、「リスクのない住宅購入」などあり得ない。
だからこそ「早く家を買うデメリット」ばかりを気にしていては、なにもできない。
「家を買いたいという気持ち」と「家を買うだけの資金を用意できる可能性」と「その家で暮らしていく未来が想像できる」のであれば、家づくりに向けて一歩を踏み出してみてはどうだろうか。
例え、「今回はやめておこう」となった時も、家づくりをやってみたという経験は、後々、本当に家を建てる時にきっと役立つものである。
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