皆さん、家づくり進んでいますか?
一戸建て注文住宅を建てる際の間取りの要望で多いのが「家族が集まる、家族団らんができる間取りにしたい」というものだそうです。
家族のつながりが希薄になってきていると言われる現代社会ですが、やはり皆さん、マイホームには「家族のぬくもり」が必須だと考えているのでしょうね。
という訳で、今回は、注文住宅のプラン別に「2階建て、平屋。3階建て」それぞれの「家族が集まる間取り」事例をご紹介しましょう。
①プランも多彩な2階建て。家族が集まる家のポイントは「階段の位置」
参照:積水ハウス
現在の一戸建ての主流はなんといっても2階建てでしょう。それほど広くない土地でも、縦に居住空間を伸ばすことで、広々とした間取りの家を建てることができます。
吹き抜けを活用するなど、高さのメリットを活かした空間づくりなど、こだわるポイントは様々です。子どもの成長に合わせて部屋の間仕切りを変えていくなど、ライフスタイルの変化と共に、改良を加えて行くことも考慮する必要があります。
これから家を購入するという人の多くが2階建てを選択することになるでしょう。
プラン内容も工法もハウスメーカー各社様々にあり、特徴も異なるので、自分たちのライフスタイルや希望にあったハウスメーカーを選ぶことが重要になります。
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育ち盛りの3人の子どもと暮らす開放的リビングの間取り
トヨタホームの間取り実例からご紹介しましょう。
育ち盛りの3人の子どもがいるご家庭が選んだ、2階建てプランの間取りです。

<参照> トヨタホーム
玄関ホールを抜けるとすぐに大きなリビングルームへ直結。こちらのリビング・ダイニングは、庭に面したウッドデッキと隣接していて、窓からの景色が開放的。
リビングを通らないと2階の自室へは行けないようになっていますので、子どもたちも自然とリビングで足を止め、家族団らんが始まるという仕組みです。
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②シンプルな動線が使いやすい平屋住宅は、家族が集まる間取りを作りやすい
参照:ミサワホーム
かつては日本でも多く見られた平屋ですが、最近、またその人気が復活しつつあります。実は平屋建ては一戸建て住宅としては最もメリットが多い形でもあるのです。
主なポイントは
- 階段などがない分、設計部分の自由度が高い
- 2階がないため、地震など災害が起こった時に安全度が高い
- シンプルな動線を作りやすく動きやすい間取りが可能
といったところ。
よりシンプルな暮らしを求めたり、老後の生活を考えて階段のない家を建てたいというニーズもあり、ハウスメーカーの中にも平屋建てプランを用意するところが増えています。
平屋建てのデメリットとしては、やはり2階建てよりどうしても建築費用が割高になってしまうことでしょう。しかし、その点はハウスメーカーと共に様々な工夫をすることで改善できるので、あまり気にすることはないでしょう。
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中央に配置した中庭を効果的に使った平屋の間取りプラン
<参照>くまもと平屋ナビ
家の中央にウッドデッキの中庭を配置し、その中庭を通して、各部屋からリビングへのアクセスを良くした面白い間取りです。
一つひとつの部屋は小さくなってしまいますが、リビングを中心とした「団らんエリア」と居室を中心とした「プライベートエリア」をしっかり分けられるので、メリハリのきいた暮らしがしやすいでしょう。
水回りがコンパクトにまとまっていて、勝手口も含めた家事動線がしっかりしているのも良いですね。
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③最上階に家族が集まる!都会の狭小地や二世帯住宅に最適な3階建て
参照:ヘーベルハウス
3階建てというと豪華に聞こえるかも知れませんが、都心部など土地が狭い状況では、2階建てよりさらに上に伸びていくしか、居住空間を確保する術はありませんので、自然と階数が増えていきます。また、土地の広さは十分にある状況でも、二世帯住宅として3階建てを選択するという場合もあるでしょう。
2階を二世帯の共同部分にして、1階は親世代、3階は息子・娘の世代と生活空間を簡単に分けることができるというメリットがあります。
3階建ての場合、地盤の強度や建物自体の構造などがしっかりしていることが重要になりますので、建築時はしっかりとその辺りのポイントを確認しながら進めることで、後々起こる問題を事前に解決することができるでしょう。
明るい最上階リビングに家族が集まる3階建て
<参照> 泉北ホーム
3階建ての場合、敷地面積自体は狭い場合が多いです。そのデメリットを解消するため、3階部分に広いLDKを配置したプランです。
LDKが最上階にあるので、日当りもよく、見晴らしは最高。その代り、買い物の荷物の上げ下ろしが楽になるよう、ホームエレベーターも設置しています。
確かに、縦方向の移動が大変に思えますが、そこはエレベーターが手助けしてくれるので問題なさそうです。
すべての間取りプランに共通する「収納力の重要性」
家族構成やライフスタイルに合わせて、平屋、2階建てなど自由に建物のプランを決めることができますが、どのプランでも重要になるポイントが「収納力」です。
部屋の配置ばかりに気を取られて間取り図を見ていると、大切な収納の存在を忘れてしまうことがあります。
人間が暮らすスペースは確かに部屋や廊下ですが、家には人間だけではなく、物もたくさんあります。それらの物をしっかりと収納できるスペースがないと、快適な暮らしを営むことはできないでしょう。
押入れよりウォークインクローゼット
かつては、収納といえば押入れというのが日本の住宅の特徴でした。しかし、住まいの欧米化が進み、和室すらない家が増えてきた現状では、押入れはあまり現代人の生活に適した収納であるとは言えないようです。
代わりに人気なのが、ウォークインクローゼットなどの大きめの収納。各部屋に小さな収納を配置し、要所に大容量のウォークインクローゼットを用意することで、季節ものの整理などは格段にやりやすくなります。
その際、ある程度の高さがあったり、棚が配置されていたりと、ただ広い収納空間があるだけではなく、「整理して収納できる工夫」を施すことで、より利便性は増します。
おすすめの収納はシューズクローク
シューズクロークは、玄関脇につけられた人が入れるくらいの大きさの玄関収納です。大きさも様々で、ちょっとした荷物置場の場合もあれば、完全な一つの部屋である場合もあります。
中がウォークスルーになっていて、中を通ってそのまま室内に入れる仕様になっている場合もあります。
どうしても玄関には、出入りの際に使うようなものを置いてしまう傾向にあります。それを続けていると玄関がどんどん物で溢れ、自分たちで生活しづらい家を作り上げてしまうことにもなりかねません。
シューズクロークがあることで、家の入口である玄関を常に整理整頓しておくことが簡単になり、例えばベビーカーや三輪車、ガーデニング用品などもすぐに取り出せる状態で玄関の近くに置いておくことができます。
なお、シューズクロークを作る場合は、靴の匂いなどが一つ問題になることがありますので、状況に応じて換気用の窓や換気扇をつけるようにしましょう。
まとめ:優先順位の1位に「家族が集まりやすい魅力的なリビング」を据えて家づくり
家は家族が暮らす場所。その構成やメンバーによって、どんな家ができあがるのかも変わってくるのは当然です。同じ2階建てでも、間取りや階段の配置、2階部分の形状などによって、大きく住み心地は変わってきます。
家づくりは、まず「優先順位」を決めることが重要です。
「家族のだんらん」を大事にしたいという場合は、「家族が集まりやすい魅力的なリビング」を中心に置いて、そこから他の部屋についてプランニングしていくのが良いでしょう。
家のプラン決めや間取り作成は、大変ですが楽しい作業の一つ。
ご家族で楽しみながら、理想の家づくりを進めて下さい。
ちなみに子育て世代なら、「シニア世代のサポートを受けやすい二世帯住宅」も考えどころですね。60坪くらい面積があれば「平屋を2つ重ねる」という感覚で、二世帯住宅がつくれます。
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