新築で一戸建てを建てようという時、何が一番楽しいかとえいば、そりゃあ「間取りを考えている時」である。
理想の間取りを実現した夢のマイホームで暮らす自分を想像して、誰もがよだれを垂らすものだが、実はその間取りが決まらなくて困っているという人が意外なほど多いという現実があるのも確かだ。
そうなると、楽しかった間取りづくりも苦行でしかない。
新築一戸建ての間取りが決まらない、うまく「はまらない」原因は大きく分けて2つある。その2つとはこれ。
- 施主のこだわり不足で間取りの優先順位が決まっていない
- ハウスメーカー担当者の提案力不足
では、詳しく見ていきながら、解決策を考えようではないか。
①施主のこだわりが不足すると間取りは決まらない。「これだけは譲れない」という優先順位1位を決める
家づくりに熱くなり、こだわりすぎて間取りが決まらないというのであれば、まだ救いがある。
その反対に、何千万円もかけて新築一戸建てを建てようとしているのに、「いまいちしっくり来ない」「間取りをどうしていいか思いつかない」などというグウタラな理由で間取りが決まらない施主は、金八先生(すでにこの名前がわからない人もいるかもしれないことに恐怖!)に「このバカちんが」とハリセンで一度ひっぱたいてもらった方が良いであろう。
「なんとなく間取りがうまくいかない、気に入らない」といった曖昧な理由で一戸建ての間取りが決まらない原因は、家を建てる施主(この記事を見ているあなたですよ)に「家づくりに対するこだわりがない=優先順位が決まっていない」ということが、主な要因である場合が多い。
間取りは、新築一戸建てにとって最も重要なパーツである。車であればエンジン、ドラえもんであれば四次元ポケット、ピコ太郎にとってのペンとアップルみたいなものだ。
その間取りは、ただの平面図ではなく、実際に皆さんが住み、暮らし、やんややんやする空間である。その良し悪しが、住心地を決める。そこにこだわらなくてどうする!
間取りづくりで重要なのは、優先順位を決めること
間取りづくりで重要なのは、「これだけは譲れないという優先順位」を決めて、各部屋を調整、配置していくことである。
例えば「家族全員が集まって団らんできる家が理想だわ」と思えば、リビングを広くゆったりと作り、仕切りを少なくして、各部屋からのアクセスを良くするとか。リビングを通らないと各部屋へいけないような動線にするといったプランが考えられる。
例えば、「小さい子どもが3人いて、これからずんずん成長するんです」という状況があるのなら、2階に大きな部屋を配置し、まずは家族全員で寝られる寝室として使う。後から簡単に間仕切りの壁がリフォーム工事できるような設計にしておき、子どもたちが自分の部屋を欲するようになったら、対策をするというプランも良いだろう。
例えば、ママの要望で「家事がやりやすいようにしてくれないと離婚します。慰謝料7億円請求します」ということであれば、家事動線は整えてあげた方が家族みんなが幸せでいられる。基本的にキッチン・洗面所・バス・トイレなどの水回りは一箇所に集めて、短い距離で移動できた方が便利であるし、配管なども短くなるのでコストダウンになる。
家事動線・生活動線を考えるというのは、「快適な間取り」にとっては必須条件である。
このように、しっかりと「間取りの優先順位を決める」こと、言い換えれば「私たち家族の建てる家のこだわりポイントはココ」というのを、1万人入った武道館のステージでプレゼンできるくらい、確固たるものを考えておこうということである。
一生に一度の買い物である。脳みそ擦り切れるくらい考えても損はない。
ハウスメーカー担当者の提案力不足で間取りが決まらないなら、他のハウスメーカーと比較してみる
新築一戸建ての間取りが決まらない原因のよくあるもう一つは、家を建てようと考えて相談しているハウスメーカーの担当者に「提案力がない」ことである。
新築一戸建てを建てる場合、一流・二流を問わず、必ずハウスメーカーや工務店と手を組むことになる。よもやこのブログの読者に、自分で木材を切り倒してログハウスを建てようという黒板五郎的バイタリティーにあふれた人はいるまい。
この場合、ハウスメーカーや工務店の担当者によって、あなたの家づくりは大きく左右されることになる。
なぜなら、その担当者の能力、つまり「仕事ができる人かどうか」によって、家づくりがスムーズに進むか、完成した家が満足できるものかどうかが変わってくるからである。
ぶっちゃけていえば、担当者が有能なら、それほどの手間なく良い家が建ち、担当者が無能であれば苦労するよということだ。
困ったことに、このハウスメーカーの担当者というのは、基本的に「最初にお客さんに対応した人」になるケースがほとんどで、施主側が選ぶことができない。
美容院でカリスマ美容師を指名するように、夜のお店で席についてくれるお姉ちゃんを選べるように、家づくりに置いても自分たちが好みの担当者を選べればよいのだが、残念ながら現時点でそういう画期的なシステムを採用しているハウスメーカーは皆無だ。
であるならば対策は2つ。
- ハウスメーカーの上司に頼んで担当者を変えてもらうか、支店を変える
- 別のハウスメーカーと比較して、良さそうなところを探してみる
正直に上司に「この人、仕事できないので変えて下さい」と懇願して、担当者を変えてもらう。もしくは、近隣にある同じハウスメーカーの支店に鞍替えするという方法。
どちらも不可能ではないが、担当者を変えてもらうと、その後のハウスメーカーとの関係はものすごくギクシャクする。支店を変えることはできるが、結局次の担当者も仕事ができない人かもしれないというリスクはある。
であれば、②の案。他のハウスメーカーを探してみるという方が現実味があるし、楽ちんだ。
幸いなことに、今はネットでハウスメーカーの間取りプランや見積もりを比較したり、気軽に家づくりの無料相談ができる窓口がある。
そういったサービスを利用して、手間なく、コストゼロで家づくりの方向性を改善していく方が、結果的なは早く、良い家が建つというものだ。
手軽に利用できる無料の間取り・見積もり作成サービス:タウンライフ家づくり
こちらの「タウンライフ家づくり」は、登録されている全国600社のハウスメーカー、工務店、設計事務所から、無料で間取りプランや見積もりを取り寄せできる。
パソコン、スマホで必要事項を入力するだけで申し込めるので簡単。すべてネットで完了するので、わざわざハウスメーカーのショールームや展示場を訪問しなくて良いので氣が楽だし、なにより忙しい現代人にはうれしいサービスである。
その他にも、以下のような家づくりに役立つ様々な無料サービスがあるので、必要に応じて活用してみるのが良いだろう。
まとめ:納得した間取りでなければ家を建ててはいけない
前述したように、一戸建て新築住宅にとって、間取りは命とも言うべき存在。
もちろん、物事に完璧・完全はないのだが、「もうこれ以上のものはない。この家を建てて悔いはない」と思えるくらいまで、間取りは検討に検討を重ねても損はない。
多くの注文住宅を建てた家族が、何回、何十回という打ち合わせを行いながら、間取りをつくりあげている。
先人たちにできて、あなたにできないはずがない!
最高の間取りを求めて、ぜひとも、たゆまぬ努力を続けていただきたい。