我が家のご近所さんを見てみると、ほとんどの家に「ウッドデッキ」がついている。
大きさや形、素材はまちまちだが、とにかく「ウッドデッキがついている」のである。
この地区が分譲されたのが10年前くらい(この記事執筆時は2019年)なので、その当時は、ハンバーガーにポテトがついてくるのが当たり前のように、注文住宅にはウッドデッキがついてくるのが当たり前だったのかも知れない。
確かにウッドデッキがついていると家がとても華やいで見える。
余計なでっぱりがつくだけなのだが、その「余計なものまでついているんだぜ」感が、なんだか特別な感覚を演出するのだろう。
だが、このウッドデッキ必要かしら?と首をひねる方も多かろう。
早急に答えのみ求めるとするならば「家事動線をすっきりさせた物干しスペースとして活用したい奥様と真夏のプールスペースとしてうわうわしたいお子様にはガツンとおすすめしたい設備である」となるだろう。
我が家のウッドデッキは「物干しスペース」としてフル稼働
我が家にもウッドデッキがついている大きさにすれば3.5畳くらいだろうか。
ダイニングに隣接する部屋とキッチンの隣のパントリーの2箇所から出入りが出来、子どもたちが庭で遊ぶときは、玄関ではなくここから飛び出していく。
ウッドデッキの上には小さな物置があり、中には妻が使う家庭菜園の用具、私が使う芝整備の用具、そして子どもたちが使う砂遊びの用具」がしまわれている。
以前はベンチが置いてあったのだが、現在1歳半の長男がそこに登り、登るだけでは飽き足らず外側に落ちようと試みるので、一時撤去してある。
屋根は、知り合いの工務店さんに頼んで後付したものだ。
なぜ屋根をつけたかといえば「雨がふっても大丈夫な物干しスペースが欲しいからに違いない。
ウッドデッキからバスルームまでの生活・家事動線
我が家の水回りは、上記のように風呂から洗面脱衣所、キッチン、パントリー、ウッドデッキとイチローのレーザービームばりに一直線になっている。
そのため、①脱衣所で脱いだ服を選択し、②パントリーで物干しハンガーにかけ、③ウッドデッキに干すという、あまりにもスムーズな「洗う、かける、干す」が実現可能となっている。
家事動線をすっきりさせるためには、水回りを集中させて、移動距離を少なくすることが必要不可欠である。
しかし多くの場合、選択は一階、物干しは二階のベランダと距離が遠くなってしまっているため、お母さんは毎日毎日階段の上り下りをしつつ選択をしなければならず、疲弊してスイーツのやけ食いに走ったりしてしまうのである。
一階に洗濯物が干せるというのは、非常に便利である。
しかし、ドラえもんにおける野比家やクレヨンしんちゃんにおける野原家のように、家の外、つまり庭に物干し台が存在する場合があるが、それはいただけない。
外に下りるという面倒なワンアクションを挟まなければならないのはもちろん、万が一洗濯物を落としたら、純白のブリーフが砂だらけになってしまう。
また、雨が降ってくれば当然濡れる。ソラジロウも森田さんもアマタツも予測不可能なゲリラ豪雨が突然やってくる時代である。
これではおちおち出かけてもいられない。
だからこそ、家事動線やその他の利便性を考慮した上でベストなのは「屋根付きのウッドデッキ」。まさにこれなのである。
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夏のプールはウッドデッキがおすすめ。片付けもしやすく、プールの汚れ、破れなし。
我が家では夏になるとウッドデッキにビニールプールを設置して、子どもたちを行水させている。
ビニールプールは砂利の上に敷くと痛いし、すぐ穴が空くので、芝生やコンクリートの上においている場合が多いだろう。
しかし、濡れた芝生がへばりついたり、汚れたりと、あまり良いことがない。
そこでウッドデッキの登場である。
ウッドデッキの場合、家屋から地続きのため子どもたちの出入りが簡単で、大人にとっても目が届きやすい。
ガレージのコンクリートなどと違い、あやまって小石や異物を踏んだりといった危険性も少ないので、その点は安心だ。
我が家は家のコンセントからエアーポンプをつないで、プールに空気を吸入。
ウッドデッキのすぐ横に外水道があるので、朝のうちにそこからホースを使ってお水をジャーとためておく。
そうすると、お昼ごはんを食べた後くらいには、ちょうど良いくらいにぬるくなった「ぬるぬる温水プール」が出来上がるので、あとは泳ぐなり、ふやけるなり、ガンダム水鉄砲でママ集中砲火を浴びせるなり、好きにすれば良い。
遊び終わったあとは、これまた排水ポンプを使って、水を外に排出。以前、力任せにプールの水を出そうと持ち上げたら腰を痛めたことがあったので、現在は排水ポンプ様のお世話になっている。
まとめ:ウッドデッキは実用性第一!デッキチェアでグラス片手に優雅な昼下がりなんてない!
このようにウッドデッキは「物干しスペース」、「プールの遊ば」など実用性を考えて「あり、なし」を検討するべきである。
決して「ああ、ウッドデッキがあれば、日曜日の昼下がりにデッキチェアに座って冷えたビールのグラスを傾けながらのんびりできるかも〜」なんて幻想をいだいてはいけない。
そんな暇ないからっ!ウッドデッキあっても、そんなことしないから!きっとクーラーの効いたリビングのソファでテレビ見ながら過ごしちゃうからっ!
というわけで、これから注文住宅を検討している皆さん、ぜひウッドデッキをつけた場合も含めてプランニングや見積もりを作ってもらってください。
夢はいくつでも、見ていいんやで。