LDKの配置として、もっとも人気があるのはやはり対面式ですが、キッチンとダイニングを「横並び」にすることのメリットも考えておく必要があります。
ずばり、キッチンとダイニングを横並びにする最大のメリットは「家事のしやすさ」です。
キッチンは料理を作るところ、ダイニングは料理を食べるところ。
対面式の場合、基本的にダイニングはキッチンの向かい側にありますので、キッチン全体を回り込んで、料理を出す、片づける必要があります。
もちろん、誰か運んでくれる人がいるなら対面キッチン越しに渡せば良いですが、毎回そううまくはいきません。
キッチンとダイニングが横並びの場合、キッチンの隣はダイニングテーブルですから、スライド式でさっとできあがった料理を運ぶだけ。片づけも同様です。
キッチンとダイニングを一つの「食事のための空間」としてゾーニングすることで、明確に壁を作らなくても「くつろぎの場であるリビング」とエリア分けをすることが
できるという点もメリットでしょう。
では、密かな人気の「キッチンとダイニングが横並びになっている間取り事例」を確認してみましょう。
キッチンとダイニングが横並びの間取り①平屋/LDK中心に回遊できるかわいい平屋
【参照】ヤマダレオハウス(Suumo)/(カタログ取り寄せはこちらから)
こちらは約30坪の平屋。
夫婦と3人のお子さまでお住まいです。
玄関には子育て世代には必須であるシューズクローク。
ホールからドアを抜けるとすぐにリビングになります。LDKがL字型になっており。リビングから見るとキッチンは「対面」になります、ダイニングはすぐ横の少しでっぱった部分になります。
ダイニングにはスリット型の窓から光が射し込み、ウッドデッキともつながっています。
食事をするスペースとくつろぐためのリビングをゆるやかにゾーニングして、めりはりを出しています。
建物の奥には寝室や子供部屋を配置し、LDKを中心に回遊しながら、家族間のコミュニケーションが自然ととれる家になっっています。
横並び間取りの場合、キッチンを中心としていかに回遊性を高めるかが、生活全体の快適さを求める上で重要になってきます。
キッチンとダイニングが横並びの間取り②2階建て/大きなワンフロアのLDKで回遊性抜群
【参照】トヨタホーム(Suumo)/(カタログ取り寄せはこちらから)
約47坪の2階建て。
ご夫婦と子ども2人が暮らす、キッチンとダイニングが横並びの間取りです。
こちらは2階リビングの間取りです。
1階玄関はとても大きく、シューズクローゼットがこれでもかと並んでいます。さらにクローゼットまで。
ご主人は海外生活が長く、体格も大柄。外国に多い「開放的な間取り」がお好みだそうです。
1階は他に小さめの洋室と広めの子ども部屋。こちらは将来2つに分けることも可能でしょう。
バスルームに、大きめの納戸が2つもあります。
2階にもキッチン用品をしまったパントリーに主寝室のクローゼットと収納は十分。
かなりシンプルな間取りで、主寝室の他には大空間ワンルームのLDKがあるのみ。
キッチンはアイランド型で、ダイニング、リビングと横並びになっています。
回遊性は抜群で、空間の広さを実感できるまさに「広々」を絵に描いたようなLDKと言えるでしょう。
対面キッチンの場合、LDK全体の面積が狭くても可能なのですが(だからマンションなどでは対面式になる)、キッチンとダイニングが横並びの場合は、対面式の場合より余計に面積が必要という特徴があります。
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キッチンとダイニングが横並びの間取り③3階建て/主寝室にミニリビングのある2階バスルームの家
【参照】クレバリーホーム(Suumo)/(カタログ取り寄せはこちらから)
約36坪。
ご夫婦でお住まいの2階建てです。
玄関の奥には大きめのシューズクローク。
ホールに手洗いを設置して、手を洗ってから家に入れるよう配慮されています。
リビングは。子どもが生まれた時に目が届くようにとワンフロアで構成。
キッチンとダイニングを横並びにすることで、タタミコーナーを含めてリビングは広々。
ここでキッチンを壁につけず隙間をあけて、ダイニング側からも、反対側からも移動できるような回遊性を持たせられたら完璧だったのではないでしょうか。
おもしろいのは2階に主寝室+ミニリビング、そしてバスルームがあること。
生活の仕方としては、ダイニングでご飯を食べたら、2階のミニリビングでまったり、お風呂に入ってそのまま寝るというスタイルだそうです。
まだ、子どものいないご夫婦のみの生活スタイルだからこそ、できる暮らしかもしれません。
3階は現在物置、ゲストルームとして使っていて、将来は子ども部屋になる予定。
以上、キッチンとダイニングが横並びの間取りをご紹介しました!
まとめ/キッチンとダイニングを横並びにするなら「広めのLDK」が必要
キッチンとダイニングを横並びにすることで、料理に関する家事、食べる、片づけるという一連の作業がスムーズになります。
キッチンやLDKを中心にして回遊性の高い間取りにすれば、生活導線も短く、より暮らしやすくできるでしょう。
ただ対面キッチンタイプと異なり、LDKをそれなりに大きくしなければならないというデメリットもありますので、間取りを考える際は、その点を注意して進めてください。