限られた家のスペースを有効活用して間取りを広げるために使われるのがロフトと小屋根裏。
どちらも同じようなものに思えますが、「ロフト」は「一つの部屋・空間を上下に分けて、その上部のスペース指すもの」であり、「小屋根裏」は「居室の一部ではなく、独立した空間」です。
今回は「ロフト」に注目して、ロフトを活用している平屋建て、二世帯住宅、2階建ての間取り事例をご紹介します。
ロフトのある平屋の間取り①平屋のアメリカンハウスには6帖の大きなロフト
【参照】ナナホーム(SUUMO)/(カタログ取り寄せはこちらから)
延床面積88.60m2(26.8坪)。
平屋+ロフトのこだわり満載アメリカンハウスです。
愛用するアメリカ車に似合う家をということで、こういったスタイルに。
1階は広々とした約20帖のLDKを中心に、アメリカンなカバードポーチ、各個室、バス・洗面室が並びます。
最大天井高約5mという大空間が最大の魅力。
その高さを活かしたロフトは、キッチン裏の固定階段から上がれる仕様。
リビングが一望できる位置にあり、施主お気に入りの場所だとか。
6帖の広さがあり、セカンドリビングはもちろん多目的に使えるユーティリティールームとなっています。
ロフトのある二世帯住宅の間取り②完全分離の二世帯住宅でロフトを活用する事例
【参照】ワカバヤシ(SUUMO)/(カタログ取り寄せはこちらから)
延床面積99.98m2(30.2坪)。
ご夫婦とお父様がお住まいの完全分離型二世帯住宅です。
玄関から分けた完全分離型。
1階は、お父様のスペースです。
広々とした正方形のLDKにキッチンを設置。
寝室、バス・洗面ルームがあり、ゆったりとくつろげる間取りです。
2階は墓夫妻のスペース。
キッチン部分に吹き抜けをつくることで、ロフトスペースから陽光が降り注ぎます。
洋室2つと洗面・バスルームを完備した2LDKの間取り。
LDK横には、大きなL字型のバルコニーがあり、実際よりも開放感を感じられるつくりになっています。
ロフトはかなり大きめ。
もともと2世帯住宅ですので、ご夫婦のつかえるスペースは限られています。
そこをロフトで補おうという間取りの工夫ですね。
収納、書斎、物干し、趣味のスペースなどフレキシブルに活用できる点が特徴です。
ロフトのある2階建ての間取り③ロフトは潔く収納スペースとして活用
【参照】ホームスタイリング(SUUMO)/(カタログ取り寄せはこちらから)
夫婦+子ども1人でお住まいの2階建て木造住宅。
木のぬくもりを重視したヴィンテージ感あふれるカリフォルニアスタイルのお家です。
1階はほぼワンフロア。ウッドデッキと土間、シューズクロークと広々とした空間が広がり、気持ちの良い吹き抜けがあるLDKとの一体感で、余計に体感的な広さが増しています。
2階には居住スペース。メインの寝室一つと、和室にもつながる洋室がひとつ。収納もしっかりと確保しています。こちらも間仕切りがなく、空間の一体感を高めると同時に、通風や採光の面で大きくメリットがあるでしょう。
そしてロフトは収納スペースとしての役割を担うため、2階からのアクセスもしやすくなっています。
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ロフトのある2階建ての間取り④ガレージ、屋上庭園、海の見えるロフト
敷地面積165.49m2(50.0坪)。
ガレージ、屋上庭園、ロフトと細部にまでこだわりがつまったお家です。
1階は面積の半分以上をビルトインガレージが占め、ガレージ用の納戸も完備。
広い玄関から土間に入り、ホールを抜けると洋室が一部屋。
他に一階には洗面・バスルームもあります。
また外側には螺旋階段が設置してあり、2階バルコニーへとつながっています。
2階はLDKのみの開放的なワンフロア。
キッチンをアイランド型にすることで両脇のスペースを空け、動線がスムーズになっています。
2階からはスケルトン階段を使ってロフトへ。
こだわりのロフトからは海が眺められる最高のロケーション。
ロフトからバルコニーに出ると、芝生を植えて空中庭園にするというぜいたくなこだわりも見られます。
以上、ロフトのある平屋・二世帯住宅・2階建ての間取り4パターンでした!
まとめ/ロフトはスペースを作るだけではなく、天井を高くできるメリットも
ロフトは、間取りの平面的な有効スペースを増やすという意味でも重要ですが、間取りに「高さ」を加えて、空間の開放感を増すという役割もあります。
なぜなら、ロフトを設定するためには部屋の上部に大きなスペースが必要ですので、必然的に天井が高くなるからです。
ロフトは吹き抜けなどとも相性が良いですので、縦方向の空間づくりにも役立ててみてはいかがでしょうか?