参照:富士住建
注文住宅の家づくりというのは、「いかに快適に過ごせる家、間取りにできるか」という点が、ものすごーく重要です。
一般的に、家の中を一番動き回るのは奥様ですよね。掃除に炊事に子育てにフル稼働する奥様(もちろん旦那さんやお子さんも)にとっては、「家事動線」をしっかりと考えた間取りプランを作ることが「快適すぎる理想のマイホーム」への近道です。
家事動線をすっきりさせて、家事が楽になる=ラク家事を実現できる間取りを目指しましょう!
「家事動線を整える」ためには、①料理=キッチン、②洗濯・風呂=バスルーム・脱衣所、③資材置場・作業場=パントリー、④洗濯物の干し場といった「家事にまつわるエリア」の配置を最適な状態にして、移動しやすく、作業しやすく、効率よく仕事ができる環境(間取り)を作ってあげる必要があります。もちろん、意図的に、狙ってです。
「整った家事動線」をあなたの家の間取りに取り入れる場合、埼玉県を中心に一戸建て注文住宅を販売している富士住建が提案しているプラン「スマートランドリー」が非常に事例として役立つので、ご紹介しちゃいましょう。
家事動線を整えて「ラク家事」しよう! 富士住建の間取りプラン「スマートランドリー」とは?
富士住建のスマートランドリーとは、洗濯機のあるバスルーム・脱衣所の隣に洗濯物の室内干しをしたり、畳んだり、といった家事を行うための専用スペースを設けるというオプションプランです。
特に梅雨時や雨が続く季節の洗濯物は非常にやっかいな存在です。部屋干しをするとなると、よくドアの上の部分やカーテンレールにハンガーをひっかけることがありますが、見た目は非常によくありませんし、とにかく家の中が湿気でいっぱいになります。
突然の来客があって、急いで部屋干しの洗濯物を奥に放り投げたという経験のある奥様も少なくないでしょう。室内干しは乾きにくいですし、臭いも気になります。ファブリーズでごまかしても何も解決しませんので、もっと根本的な対策が必要です。
そういった悩みをお持ちの方にとっては、このスマートランドリーの考え方を活用すると、非常に使い勝手の良い間取りを実現できるかも知れません。
富士住建など、「家事動線」を重視したプランを打ち出しているハウスメーカーは増えています。詳しい内容と機能性はホームページやカタログを読み込んで、しっかり比較しましょう。便利な「無料カタログ取り寄せ方法」は、こちらの記事にまとめてあります。
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スマートランドリーの特徴は、家事動線をシンプルにしつつ、「洗濯をして、干す仕事」を楽にすること
スマートランドリーの大きな特徴は以下の3つです。
- 洗濯に関する家事動線をシンプルかつ機能的にできる
- 換気や空気の流れを含めて「しっかり乾かせる室内乾燥室」が手に入る
- 室内干しなので、花粉や有害部室をカットし、見た目にもすっきりする
家事は毎日のことですので、一戸建てマイホームを建てる時は、いかに家事動線を使いやすくするかで、奥様のストレス度合いも変わってきます。家事の中で一番重労働かつ、移動距離が長くなるのが「洗濯」です。
スマートランドリーを脱衣所の横に併設することで、快適な室内干し環境が洗濯機のすぐ横に登場することになります。つまり、もう濡れた重い洗濯物を持って階段を上がり、バルコニーで洗濯物を干す必要はなくなるということです。
もちろん、スマートランドリーはキッチンやリビングのすぐ横にありますので、キッチンで料理中に、リビングで一休み中に、ちょっと洗濯機を動かして...ということも可能になるのです。
富士住建で家を建てようかと考えている方は、間取りプランを考えながら、スマートランドリーの導入も検討してみると良いですね。
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【間取り事例】家事動線をスムーズにして、ランドリールームやキッチンでの仕事をしやすくする4つのポイント
①2つの出入り口を設けて回転動線をつくる
1つの部屋やスペースに2つの出入り口を作ることで、動線を一方通行にせず、家の中を自由に動き回れる回転導線を作ることができます。
例えば、洗面室に出入り口を2つ作ることで、廊下からも、隣接するキッチンからも出入りが出来、移動がスムーズ、仕事もはかどる家事動線が出来上がります。
また、出入り口を複数作りやすい和室を通り抜けることができる部屋として利用することで、回転動線を作りやすくなりますし、間取りによっては和室を洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたりといった家事部屋として利用できます。
間取り事例
<参照>泉北ホーム
洗面室と和室にそれぞれの出入り口をつくり、スマートな回転動線を実現している間取りですね。
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②キッチンを家事動線の中心にする
キッチンは家の中でも、多くの人たちが頻繁に行き来する場所です。料理をするお母さんはもちろん、薬を飲むための水をくみにきたお父さん、お腹が空いて冷蔵庫を物色しにきたお子さん、といった具合です。
そのため、キッチンを家事動線、生活動線の中心・起点に設定することで、動きがスムーズで、より使い勝手の良い間取りを作りやすくなります。
キッチンを中心にして、洗濯で利用する洗面所や干し場、料理の配膳をするダイニング、家族が集まるリビングなどをバランスよく配置して、なるべく短い距離で移動できるように動線を工夫します。
<参照>ベロコンハウス
こちらは1FのLDKの中心にキッチンを置いて、隣のユーティリティールーム、さらに隣の洗面脱衣室をつなぐことで、キッチン周りを一周できる家事動線を実現しています。
③家事動線をなるべく短くする
移動距離が短い方が、家事動線はシンプルになりますし、家事をする時間も短縮できます。例えば、乾燥機能付きの洗濯機が置いてある洗面室の隣に、クローゼットを配置します。すると、洗濯乾燥が終わった洗濯物を、洗面室内にある家事スペースでたたみ、そのまま隣のクローゼットにしまうという効率的な時短家事が可能になります。
お風呂から出たらパジャマを出し、朝、顔を洗ったらその日着るシャツを取り出す。片付けも楽ですが、身だしなみの準備もしやすくなりますね。
最近は、昔のように廊下を作らない間取りが増えているので、居室のサイズが大きくなるとともに、部屋を移動する距離もより近くなりつつあります。
<参照>トレジャーホーム
LDKのキッチンからパントリー、洗面所、浴室、そして勝手口を一直線にまとめて、家事をする際の移動距離を短縮した間取りです。和室や土間収納を活用すること、スムーズな回転動線も整っています。
家事動線を短くするには、間取りの中央に中庭を置いた「中庭のある平屋」もおすすめです。こちらの記事で、コの字型、ロの字型、芝生の中庭、ウッドデッキの中庭などおすすめ7パターンをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
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④表導線と裏導線が重ならないようにする
家の動線には、家族以外の来客が利用する表動線と家族が利用する裏導線があります。
スムーズな動線をつくるためには、この2つが重ならないようにすることが重要。例えば、お風呂場からリビングを通らないと寝室や自分の部屋へ行けないというと、何かと不便です。お風呂に入っていて、急な来客があった時、あなたはパジャマ姿でお客さんの前を通り、挨拶をしなければなりません。そういった動線になってしまっている間取りは要改善です。
玄関にシューズクローゼットを配置し、そこから直接パントリーやキッチンに入れる動線を作っておけば、買い物の時も便利ですし、通常の表動線を使用するお客さんとぶつかることもありません。
<参照>宮本組
玄関から和室に入るルートとリビングに入れる表動線。階段やキッチンにつながるシューズクロークから出入りする裏動線。複数の導線がつくられている間取りプランです。
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【実例紹介】ランドリールームとキッチン、バスルームを一直線にした我が家の家事動線
我が家(セキスイハイムの木造系シリーズ)にも、スマートランドリーのような家事動線を意識してつくった部分があります。
脱衣所を出るとキッチンがあり、その先にウッドデッキへと繋がるパントリーがあります。パントリーには天井から物干し竿が吊り下がっていて、洗濯物が干せるようになっています。
ウッドデッキは南側で大きな窓がありますので、日当たりは最高。屋根がついていて、ここも物干しスペースになります。
東側にも窓があり、南と東の窓を空けておけば、気持よく風が通りますから、昼間はこの部屋に干しておけば、洗濯物は夕方までには乾いちゃいますね。
雨の時や夜間は、この部屋に衣類乾燥機を置いてタイマーを付けておけば、朝までには乾きます。このように「室内干し専用室」は、使いようによっては非常に便利、かつ効率的であることは確かです。
まとめ:間取りの極意=家事動線はすっきりまとまっているに限る。
生活動線は間取りに大きく影響を与えます。ただし、家族構成や生活スタイルなどによっても動線の動きは変わりますので、快適な生活を追求するなら、家族ごとに1つ1つオーダーメイドで作り上げていく必要がありますね。
家事動線に関しては、主に利用するのは奥様であることがほとんどだと思いますので、奥様が使いやすい、好みにあっている動線をまず優先して作ってみるのが良いでしょう。ストレスのない家事動線・生活動線は、その家での暮らしを快適にしてくれるだけではなく、余計なトラブルや事故を未然に防ぎ、家庭内に安息をもたらしてくれるはずです。
逆を言えば、動線がうまくいっていない家は、快適な暮らしができないどころか、よからぬトラブルやストレスも生まれやすくなるということ。
ああ、怖い。せっかく建てたマイホームですから、毎日快適に、心安らかに過ごしたいものですね。
動線は、頭で考えるだけではなく、平面の間取りに落とし込むことで、よりシミュレーションがしやすくなります。ハウスメーカーの担当者に相談したり、モデルルームを実際に歩いてみるなどしてして、理想の家事動線・生活動線を盛り込んだ間取りプランを考え、その完成度を高めていきましょう。