一戸建てについているものの定番といえば、庭である。
いわゆる「庭付き一戸建て」というやつだ。
賃貸マンションと異なり、土地自体も所有することになる一戸建ての家は、駐車場や家庭菜園、物置スペースなどとして活用できる「庭」があることが特徴だ。
もちろん、賃貸マンションで庭がついている物件もあるだろうし、一戸建てで庭がない物件もあるだろう。
土地が少なく、高い首都圏などでは、3階建てにして1階部分をガレージにすることが多いので、庭など望むべくもない。
一戸建てに庭が必要かどうかは、当然、そこに住まう住人が「庭がほしいか、いらないか」で決まる単純な問題である。
ただ、「庭なんていらねえよ、夏」と思っている家づくりピーポーの皆さんに、私は一言言いたい。
「なんだかんだ、庭はあったほうがいいよ」と。
開放感・子どもの遊び場・家庭菜園・駐車場。庭があることで我が家はより幸せになれる。
我が家の実例をご紹介しよう。
私が現在住んでいる家の土地はかなり広い。
そもそも分譲されていた隣り合う2区画を購入しているので、面積としては約450平方メートル。坪に直すと、約136坪となる。
その半分に2階建ての家が建ち、半分が庭である。
庭の半分は芝生、半分はコンクリートが敷いてある、駐車スペースとして利用できる。普通車であれば、6台程度は並ぶだろうか。
芝生エリアはウッドデッキと隣接しており、隣家との境には、こじんまりとした家庭菜園と子ども用の砂場がある。
家庭菜園では妻が、空芯菜やらバジルやらミントやらミニトマトやらきゅうりやらナスやらを育て、我が家の食費節約に貢献している。
砂場は子どもたちのお気に入りの遊び場である。
猫のトイレにならないよう、使わない時はゴザを上にかぶせてある。
コンクリート部分は、現在、3歳の息子がストライダーを乗り回しているが、親戚連中が集まったときや、大型の家電・家具などをトラックで配送してもらった時にも役立つ。
玄関部分ポーチの前にも2台分駐車スペースはあるので、車社会に生きている身としては、非常に重宝している。
晴れた休日は、朝から芝生部分にテントを張り、自宅でプチキャンプなんぞを楽しんで見る。
日常の中の非日常は、大人心にも子供心にも、なんだか楽しいものである。
これだけ広いスペースがあると、かなりの開放感だ。
眼の前は畑なので遮るものもなく、風もビュービュー吹いてくるが、晴れ渡った青空に囲まれている感覚は、気持ちの良いものである。
このように、庭があることで、我が家はとても大きなメリットを得ている。
この住宅は、土地も含めて中古で購入したものだが、購入の決め手となった要因の一つが、広い庭だった。
庭は住宅と住む人の心に余裕を持たせ、より「幸せ感」を増してくれる効果があると実感している。
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庭があることのデメリットは、維持管理に手間とお金がかかること。
庭があることで幸せな反面、もちろんデメリットも有る。
それが管理の手間とお金である。
この家を購入した当時、庭は荒れ放題のコンチキチーで、庭全体に雑草がこんもりと生い茂っていた。
それを自分たちでざっくざっくと掘り起こし、庭の真ん中にあった余計な木を切っては倒し、切っては倒し、まるで北海道の屯田兵が如く大変な思いをして整備した。
さらに、芝張りは、知り合いから紹介してもらった庭師にお願いしたので、50万円程度費用がかかっている。
その後の芝の管理のために、芝刈り機や肥料など用具を購入し、暇を見つけては芝刈りや手入れを行った。
真夏はとにかく芝がよく伸びるので、熱中症と闘いながら、週に2〜3回の芝刈りを行っていた。
道路に面した部分には、目隠しの樹木が並んでいるので、そちらの剪定作業も年に2回は行わなければならない。
数は多くないが、きっちりやろうと思うと1日仕事になる。
これも大変な作業だ。
このように、庭が広ければ広いほど、芝生など、手を入れていればいるほど、管理の手間とそれにかかる費用は高くなる。
当然、何もしなければ雑草が生え、荒れ放題の荒野となるだろうが、手間とお金は必要ない。
しかし、せっかくの庭を何もしないで放置するのであれば、そもそも庭などない方が、持ち主も庭もどちらも幸せであろう。
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まとめ:一戸建てを建てるなら、ぜひとも庭を作ろう!
都心部など土地が狭くてどうしようもない場合は別だが、郊外である程度の土地が確保できるなら、やはり一戸建て+庭というスタイルでプランを建てて欲しい。
庭があるというのは、一戸建ての醍醐味であるし、それによってライフスタイルも大きく変わってくる。
維持するためには、手間もお金もかかることなので、「面倒くせえぜっ」と思う気持ちも分かるが、庭はそれ以上に住む者へ多くの何かを与えてくれる。
特に、まだ小さい子どものいるご家庭は、ぜひ庭付き一戸建てを検討してもらいたい。
庭を愛する私の切なる願いである。
広々とした庭を作るには、まず「住みたい地域に環境が良く広い土地」を探さなければならない。
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